平成30年度 オールデンタルin兵庫 軌跡

 

 今年のデンタルは記念する50回大会、大阪歯科大学が主管の下、兵庫県姫路市で行われました。そこで、42年ぶりとなる優勝を果たすことができました。このようなすばらしい結果が残せたのも、平素より支えてくださっているすべてのOBOGの先生方のおかげであり、また土台を作っていただいた先輩方のお力添えのおかげと、深く感謝しております。 

 詳しい試合結果を記載させていただきます。

 

          

 

8/6 2回戦 1 2 3 4 5 6 7
北海道大学 0 0 0 1 0 0 0 1
九州歯科大学 0 0 0 0 0 2 0 ×

 


6回にスリーベースを放った藤井の一言「時間的にも次の回で終わりそうであったため、何が何でも出塁すると意気込んでいると、ベンチ全員が応援して下さったので楽に打席に入ることができた。大事な場面で打ててよかった。」と笑顔で話してくれた。北海道大学の情報はあまりない中試合に臨んだ。試合は、両投手の好投により投手戦に。相手投手のキレのある球とコースをつくピッチングになかなかチャンスを作ることができない。4回表、フォアボールとヒット、エラーにより1点を先制される。均衡を破ったのは6回裏、先頭の3番藤井のスリーベース、続く4番蓮井のツーベースで同点に追いつき、相手バッテリーのミスでついに逆転。7回表、6番にツーベースを浴びるも粘り強く0点にきった。ここで、デンタルルールにより試合終了。辛くも勝利を手にした。

 

8/7 3回戦 1 2 3 4 5
岩手医科大学 0 0 0 0 1 1
九州歯科大学 5 4 2 0 × 11


岩手医科大学の選手は大柄な選手が多く、初戦も13点を奪い快勝しており怖い存在だった。そんな中、試合当日、初回1年生投手木村が2安打を浴びるも0点に抑えた。直後の1回裏、1番から4番までが長打やエラーを呼び込み、5点を先制し試合の流れを作った。その後も手を緩めることなく点数を積み上げていった。そして、フォアボールなどのランナーを効率よく返し、合計9安打11得点を奪うことができ、守っては木村が打たしてとるピッチングで1点に抑え、勝利を手にした。 野球の怖さからあまり選手交代ができなかったのが心残りの試合となった。

 

8/8 準決勝 1 2 3 4 5
広島大学 0 0 3 0 0 3
九州歯科大学 1 2 0 0 4

 

準決勝は前年度の広島デンタルで、デンタルルールのじゃんけんで敗北を喫した広島大学との試合。今年度も2敗しており、リベンジに燃えていた。お互いの手の内は知っており、緊張感はあるものの、楽しんでできたように思える。チームの方針は、相手投手に球数を投げさせること。初回、3人で抑えたあと、先頭がフォアボールを選び出塁し、きっちりランナーを返し、欲しかった先制点を奪う。続く2回裏も先頭がエラー出塁しバントで送った後、長打を絡め2点追加。心の余裕ができたのは束の間、3回表に焦り出たのか4エラーが出て同点に追いつかれる。何とか逆転は許さなかった。時間により最終回となった5回、3者凡退できった後、連続フォアボールと盗塁でチャンスを作るも2アウト。ここで5年生の八井田。「ここで打たないとチームが負ける。そう思い、全力で振り抜きました。」と、レフト前に運びサヨナラ勝ち。一同ベンチから飛び出し八井田を祝福した。

 

8/9 決勝 1 2 3 4 5 6 7 8 9
長崎大学 1 2 0 0 0 0 0 1 0 4
九州歯科大学 0 0 4 2 1 0 0 1 × 8

 

うとうやってきた決勝戦。挑戦者という気持ちもあってか、あまり固くならずに試合に臨んだ。しかし、先発木村はそうではなかった。「マウンドで足が震えていた。」と話すように球が浮いていた。そして強力打線の相手に甘い球を打たれ、本塁打などを許し序盤で3失点。その後ランナーが出たところで蓮井にスイッチ。粘りある投球で相手打線を9回まで最少失点で抑える。打撃面は、好投手を擁する長崎大学。バットを短く持って強いゴロを打つように意識。3回裏、2点を返しなおも満塁。ここで、相手エースの登板。ここでバッターは不調の東原。「まさかヒットになるとは思わなかったけど、振り抜くことを心がけた結果だと思います。最高でした!」と、代わり端の初球をレフト前に運び見事逆転。その後も上位下位の打線が繋がり点をあげていった。最終回も蓮井は力のある投球で3人をピシャリと抑えた。この瞬間全員でグラウンドに走りより、優勝を喜んだ。

この試合を蓮井はこう語る。{2回途中からマウンドに上がった時、5年生の声が聞こえました。ふと思えば、私たちを勧誘してくださったのは、5年生7人。「この人達と優勝したい」その一心で、投げ続け、気がつけば最終回を迎えていました。「1つずつ行こう」2アウトまで来たその時、5年生の目には涙が見えました。その涙を見て「絶対後1つアウトを取る」そう心に決めたボールはショートゴロ、見事優勝することができました。私はこのデンタルを通して5年生に支えられていたのだな、と改めて感じることができました。この気持ちを忘れず、来年、決勝の舞台に立つことを目標に1年間さらに精進します。}と。

 

 

副主将の山田は兵庫デンタルをこう振り返った。「笑顔で満ち溢れるチームメート、涙で泣き崩れるチームメート、そのような空気の中で、部員ひとりひとりが準硬に入部し努力を続けて良かったと思えた。浮世もかかる雲なし。と言われるように、私たちの心は澄みきった気持ちでいっぱいでした。」私も今回のデンタルは考えさせられることが多々ありました。努力した者は報われること、野球の流れのいうものは怖いものなど様々です。また、チームの和と雰囲気という面もとても大切だと感じました。試合を勝ち進むにつれて一体感が増し、プレーヤー、マネージャーともに声が出て、試合を通して良いチームに成長していけました。このことがプレーなどすべてに繋がり最高の結果になったのだと確信しております。私の今までの野球人生において思うのは、野球の神様は存在するということです。この優勝はすべての方の支えがあってこそのものです。これからもひたむきに努力して、優勝を目指して頑張っていきます。

 

 

個人賞 

最優秀選手 蓮井友統(写真左) 首位打者 亀岡聡貴(写真右)